失敗の本質

読んだ。

読了に半年くらいかかりました。。。というか、10月くらいに読み始めて100pくらい読み、残りはこのGW中に読み切りました。

 

読んで思ったことは、

作戦がうまくいかなかった理由として、

目的が曖昧だったり、無駄に楽観的であったり、言葉が失われていたり、情緒的な察して文化だったから。。っていうのが挙げられていたけど、結局、もっと根本にある「日本が今置かれている状況を理解しない(敵の分析をせず)、自分と自分の周りさえ幸せであればよい、臭いものには蓋&なんとなくうまくいけばいいな感」これだけな気がする。

 

 

アメリカなんて強大な国(物的資源も人的資源も豊富、工業も発達している)、しかもバックにはいろんな国がいる(連合国)、そんな国とまともに戦って勝てるわけない。しかも日本は経済制裁が加えられていたり、戦艦の数の制限とかもされていたりするそんな状況で、なーぜ戦争をしかけたんだろう?おとなしく、目をつけられた時点で降伏すればよかった。その時点ではアメリカが強大な国だってわかってなかったのかな。これが、「日本が今置かれている状況を理解しない」という部分。

アメリカの強さが最初はわからなかったとしても、途中からは分かっていたようで。本にもあるように「持つかわからない」と言っていた本部の人もいたわけなのに、そういう分析ができた時点でどうして降伏しないの?これこそ、「自分とその周りが幸せだったらいいや」っていう考えね。徴兵されて無意味な戦いで無駄に命を落とさされた有象無象なんてどうでもいいんだな、上の人は。これが「自分と自分の周りさえ幸せであればよい」ってやつ。牟田中という人は、インパール作戦のときに明らかに意味不明な作戦を決行して多数の兵士の命を奪ったけど、それも結局じぶんの出世のためだし。自分さえよければよい。

 

コンティジェンシープランがなく、精神的なところによりどころを求めたような戦法。そして、あらゆる敵に対する情報をシャットアウトして、敵の分析をしない。これもね、なんでこういう事態が生じるのかというのを考えてみた。なんでも本によると、作戦の演習のときに、明らかに穴だらけの演習をしていたらしい。で、誰もそれに気づかなかったというわけではなく、ある人は「突っ込みどころ満載だったけど、それを言ったらすべてが崩れてしまう気がしたからだれもそれを言わなかった(意訳)」って。分かってたけどいわない。。。。これも「臭いものには蓋&なんとなくうまくいけばいいな感」これですね。

 

こういう考え方がこの無駄な死を引き起こしたんだろうな。

 

つまりは平和ボケというのかな。。。今の現状にもそっくりなきがする。

高齢化社会でどんどん老人の数が多くなり、出生率は減るばかり。年金は破綻するといわれているらしい。でも!なぜかみんなそんな大事にせず日々をいきている。私もそう。毎日が自分や、近くの人にとって楽しいものであればいいやって。その日暮らしのアリエッティ。いいや、ありえないっティ。現実に対して、それにどう対策すればいいかわからないから、こんな近視眼的な生き方になっちゃうんだよね。。やば!この失敗の本質にかかれてあることから自分が感じた日本軍の問題とかわらないやん!

じゃあこの本を読んで、現状と同じじゃんっていう学びを得て、今後どうするかというのは目下の考えるべき事項です。はい。